折半葺き屋根の塗装(塗り替え) 3つのポイント
折半葺き屋根の塗り替えで大切なポイントは次の3つです。
- アンカーボルト、ナットのケレン(錆落とし)と防錆塗装
折半葺き屋根はアンカーボルト、ナットから発錆し始めます。丁寧なケレンと防錆処理が重要です。錆反応型錆止め塗料によりボルト部の錆を封じこめます。
- ルーフキャップの取り付け
丁寧な塗装作業を施しても、ボルト部は水捌けが悪く防錆対策は不十分です。ボルトキャップを取り付けることでボルト部の腐食対策は著しく改善されます。
- 適切な塗膜厚
いくら優れた塗料を使用しても施工時の塗膜厚が適正でなければ耐久性は著しく低下します。塗り回数と希釈度の問題です。
塗装は以上3点をしっかり施工します。
折半葺き屋根と高圧洗浄
折半の谷の部分は埃や汚れが溜まり、特に入り隅部は掃除の難しい箇所です。高圧洗浄による下地調整が必要です。
折半屋根用の塗料選定のポイント
耐候性、耐久性の重視
屋根は建物の中でもっとも過酷な条件に晒されています。日差しや風雨にさらされ、埃も付きやすいところです。
強靭な塗膜を形成し汚れに強い塗料が適しています。
折半の屋根塗装には遮熱断熱塗装、防音遮熱塗装が理想
遮熱断熱塗装
断熱性に優れた「断熱中塗り材」と「遮熱塗装」を組み合わせることで熱伝導率の低い塗膜を実現。室内環境の向上と冷房効率の改善に大きく貢献する塗装体系です。
屋根の高温にお悩みの方に推奨します。
防音遮熱塗装
金属系屋根材葺きの屋根は雨音などの騒音、夏期の高温に悩まされることが多いと思います。制振の塗膜機能が雨音を軽減し、遮熱機能が屋根への赤外線を効率よく反射し遮 熱効果を発揮します。より静かで快適な生活空間を創造します。
防音と高温へのエコ対策に感心のある方に推奨。
弊店推奨塗料
従来の合成樹脂系のルーフペイント(屋根用塗料)に比較すれば一液型の変性シリコン樹脂塗料でも耐久性は良いですがなるべくは二液型をおすすめいたします。
- 一般塗料では弱溶剤系二液型アクリルシリコン樹脂塗料
- 遮熱塗料では弱溶剤系二液型変性シリコン樹脂塗料がおすすめです。